コラム
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2008.06.06
高血圧について
高血圧とは?
自覚症状があまりない高血圧の初期症状。肩こり、頭重感、疲労感など軽微なものしかありません。多くの高血圧患者には、生活習慣と遺伝的な体質の両方が関係しており、特に生活習慣の影響は大きいです。
塩分の取りすぎやストレス、肥満、過労、などは血圧上昇の誘因となります。
高血圧患者は、高頻度で糖尿病、脂質代謝異常、内蔵脂肪蓄積の状態を含んだ複合的な疾患である「メタボリック・シンドローム」を形成します。
全身の血管の動脈硬化が促進され、脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの疾患を起こす危険性が高くなります。
高血圧の診断基準は、医療機関などで、機会を変えて複数回測定した血糖値が、上が140mmHg以上、下が90mmHg以上の場合です。
家庭での血圧測定の場合は上が135mmHg以上、下が85mmHg以上で高血圧と診断します。
▼診療・治療について
高血圧で受信した場合は、臓器の合併症の状態を調べた上で治療法を検討。
・心臓の場合
心電図で心臓肥大の有無、狭心症などの評価を行います。更に、心不全に至っていないかを心臓超音波検査や血液検査で調べることもあります。
・腎臓の場合
尿タンパクの出現、腎機能障害がないかを血液・尿検査で調べます。微量な尿タンパク(アルブミン尿)の測定が早期腎症の発見につながります。
腕と足の血圧同時測定値から血管年齢の動脈硬化を調べる上で有用です。眼底検査で網膜の血管の性状を診て、血液検査から脂質、結党、尿酸のチェックをします。
これらの検査に加え、肉親の病歴や患者本人の喫煙、飲酒、運動の習慣などを詳しく問診した上で、治療の進め方を医師と患者で話し合います。
とくに重要なのは塩分制限です。一日の塩分摂取量を6gに減らすことで血圧は6mmHg下がります。
そして、肥満是正のためのカロリー指導、運動指導(喫煙者は禁煙も)と進んでも、130/85mmHg未満を達成できなければ降圧薬の内服が必要となります。
高血圧の治療は、長期間にわたることが多いです。生活習慣改善の上手な工夫や規則正しい服薬などで、患者様自らも治療に専念するという気持ちが大切です。